リハビリテーション科では医師の指示のもと、発症・受傷・術後早期から介入することにより、患者様の身体的・精神的負担の改善・軽減を図り、社会復帰・家庭復帰を目指すリハビリテーションを行っております。また、入院患者様だけではなく、外来リハビリテーションも行なっており、退院後の生活に不安を抱えている患者様の訓練の継続や、在宅生活を継続して行えるように通院での機能維持訓練、痛みやしびれなどの症状の治療・緩和を目的とした物理療法、マッサージなども行っております。
理学療法士(PT)13名、作業療法士(OT)5名、言語聴覚士(ST)1名、柔道整復師1名、あん摩マッサージ指圧師2名、事務2名のスタッフ(令和6年4月現在)が在籍しており、担当制でそれぞれが専門的立場から患者様の訓練・治療に関わっており、協力しながら業務にあたっております。
当科の特徴
- 地域に根差したリハビリテーションの提供
- 入院中のリハビリ(一般病棟、療養病棟)、外来リハビリ、訪問リハビリ(介護保険)と幅広く対応
- 連携医療機関の運動器術後患者様に対しても責任をもって外来リハビリを提供
- 退院前の介助・運動・家屋環境に関する指導、必要に応じて家屋訪問を実施
対象疾患
運動器疾患
運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
骨折・変形性関節疾患・靭帯損傷・関節リウマチなどの主に整形外科疾患が対象となります。手術適応となる方は必要に応じ術前より介入し、術後早期から訓練を始めます。家庭・社会復帰に必要な機能訓練、日常生活動作訓練、応用動作訓練などを行うことになります。
脳血管疾患
脳血管リハビリテーション料(Ⅰ) 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・パーキンソン病・脳血管性廃用症候群などの疾患が主に対象となります。急性期・回復期・維持期それぞれの時期と患者様の状態に合わせ、必要に応じベッド上での訓練や実際の生活を想定した環境での訓練など幅広く行うことになります。
呼吸器疾患
呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)・拘束性肺疾患・肺炎などの疾患が主に対象となります。呼吸機能全体を把握し、合併症の予防などを目的としての呼吸法の指導や排痰の訓練、呼吸に必要な筋の強化、胸部の可動性や全身持久力の向上を目的とした訓練などを行うことになります。
消炎鎮痛処置
主に外傷や関節炎などによる疼痛に対して、ホットパック、マイクロウェーブでの温熱療法、低周波での電気刺激療法、牽引療法などの物理療法、専門のあん摩マッサージ指圧師による手技療法を行うことで、疼痛緩和、末梢の血行促進、筋などの軟部組織の弾性促進、心身のリラクゼーションを図り、症状の改善を目指します。
患者様が、ご自身のために治療と予防に積極的に取り組んでいただけるような雰囲気づくりに努めています。
訪問リハビリテーション(介護保険)
利用者様の生活の場に伺い、医療機関ではできない実際の生活場面に即したアプローチを行います。機能回復だけでなく、利用者様が安心・安全にその人らしい生活が送れるよう、またご家族の負担を少しでも軽減できるよう、状態・希望に合わせたリハビリを提供しています。